公開日: 2024.7.11

新しいティラノスクリプトでは、キャラクターの目パチ口パクが表現できるようになりました。また目パチに限らず、特定のキャラパーツの画像を複数枚用意してそれを切り替えることでアニメーションを行うこともできます。

mepachi_sample.mp4

[chara_layer]の紹介

目パチ口パクの設定には**[chara_layer]**タグを使用します。

[chara_layer]タグはもともとキャラクターのパーツ(目、眉、口など)の差分ファイルを定義するためのタグでした。従来の[chara_layer]タグがどういうものだったかを簡単に紹介します。

パラメータ名 説明 設定例
name キャラクター名。 akane
part パーツの部位。 eye
id このパーツの部位の状態。 happy
storage このパーツの部位の状態に対応する画像ファイル。 akane/eye/happy.png
[chara_new name="akane" jname="あかね" storage="akane/base.png"]
[chara_layer name="akane" part="eye" id="normal" storage="akane/eye/normal.png"]
[chara_layer name="akane" part="eye" id="happy" storage="akane/eye/happy.png"]
[chara_layer name="akane" part="mouth" id="normal" storage="akane/mouth/normal.png"]
[chara_layer name="akane" part="mouth" id="happy" storage="akane/mouth/happy.png"]

;キャラクターを表示
[chara_show name="akane"]

;目と口を変更
[chara_part name="akane" eye="happy" mouth="happy"]

目パチの設定

今回は、この[chara_layer]タグに目パチや口パクの設定をするための新しいパラメータが増えたというわけです。目パチ用の新しいパラメータを紹介します。

目パチのためには最低限frame_imageを指定すればOKで、時間を調整したい場合はframe_timeも指定します。もちろんこのパラメータは目のパーツだけでなくすべてのパーツに指定できるため、目パチ以外のアニメーションも考えられそうです。

パラメータ名 説明 設定例
frame_image パーツアニメーションの差分画像カンマ区切りで複数指定できます。storageに指定した画像と拡張子が同じである場合、拡張子を省略して書くことができます。(アニメーションに使用する画像は、storageに指定した画像と同じ場所に配置します。アニメーションに使用する画像のファイル名が空白記号から始まっていてはいけません) normal_close, normal_mid
frame_time パーツアニメーションの各コマの時間ミリ秒単位の数値をカンマ区切りで記述します。storageに指定した画像の分も含めて指定します。ハイフンで区切った2個1組の数値を指定することで、その範囲からランダムで決定されるようにできます。目パチの時間にバラつきをもたせたい場合に使用できます。
省略した場合、標準的な目パチの頻度・速度を想定し、4000-8000,50,50,50…が設定されます。 3000-6000, 50, 50
frame_direction 最後のコマを表示したあとすぐ最初のコマに戻るのではなく逆順にコマを表示していく(0→1→2→1→0)ようにしたい場合、alternateを指定します。 alternate
frame_loop アニメーションをループさせずに最後のコマで止めたい場合はfalseを指定します。 false

口パクの設定

口パクも同様に[chara_layer]で設定します。口パクにはテキストの口パクと**ボイスの口パク(リップシンク)**の2種類があります。これらを設定するためのパラメータを説明します。

テキストの口パク設定は非常に簡単で、最低限lip_imageだけ設定すればOKです。時間を調整したい場合はlip_timeも併せて指定します。

ボイスのリップシンクを行う場合、lip_imageに加えてlip_type=voiceを指定する必要があります。また、以下のいずれかの方法でボイスとキャラの紐付けを行う必要があります。